自動車保険の走行距離区分は、1年間に走る予定の距離に最も近い区分を選びます。区分は保険会社ごとに異なるため、走行距離が「5,000km以下」「10,000km以下」など、契約先の選択肢に当てはめて判断してください。
通勤・通学で使うか、買い物やレジャーだけで使うかによって走行距離は変わります。少なく申告して保険料を下げるのではなく、実際の利用予定に合う区分を選ぶことが大切です。
走行距離区分は「年間の予定走行距離」で選ぶ
まず、契約開始日から1年間に走る距離を見積もり、その距離を含む区分を選びます。たとえば、保険会社の区分が「5,000km以下」「5,000km超~10,000km以下」「10,000km超」で、年間の見込みが8,000kmなら「5,000km超~10,000km以下」を選びます。
区分の上限ぴったりではなく、少し超える可能性がある場合は、超えた距離を含む上位区分を選ぶのが基本です。区分の境目では、メーターの距離だけでなく、保険会社が定める判定方法も確認してください。
年間走行距離の計算方法
走行距離は、過去の実績や今後の利用予定をもとに見積もります。次の順番で計算すると、申告する距離を決めやすくなります。
- 現在の走行距離を確認する。
- 前回の車検時や保険契約時の走行距離が分かれば、1年間で増えた距離を確認する。
- 通勤・通学、買い物、送迎など、定期的な利用の距離を計算する。
- 旅行、帰省、レジャー、臨時の遠出に使う距離を加える。
- 区分の境目を超える可能性がある場合は、余裕を持って上の区分を選ぶ。
通勤・通学の距離を計算する例
仮に、自宅から勤務先まで片道15kmで、年間220日通勤する場合、通勤だけの往復距離は次のようになります。
15km × 2 × 220日 = 6,600km
ここに買い物や休日の利用、旅行などの距離を加えます。この計算例では、通勤だけで6,600kmになるため、年間走行距離を5,000km以下として申告することはできません。
使用目的によって走行距離の見込みは変わる
同じ車でも、使用目的によって年間走行距離は大きく異なります。走行距離区分を選ぶときは、車を使う頻度と1回あたりの距離を考えます。
| 使用目的 | 距離を見積もるときのポイント |
|---|---|
| 日常・レジャー | 買い物、送迎、休日の外出、旅行や帰省の距離を加える |
| 通勤・通学 | 自宅と勤務先・学校の往復距離に、年間の利用日数を掛ける |
| 業務使用 | 訪問先や営業先への移動距離を含める。使用目的の区分も別に確認する |
「普段は近所しか走らない」と考えていても、長距離の帰省や旅行を年に数回すると、年間走行距離が上がることがあります。直近の実績だけでなく、契約期間中の予定も含めて見積もってください。
保険会社によって走行距離区分の仕組みは違う
自動車保険の走行距離区分は、すべての保険会社で同じではありません。区分の距離、申告方法、契約後に距離を超えた場合の扱いなどは、保険会社や商品によって異なります。
たとえば、契約時に「年間予定走行距離」を申告するタイプのほか、過去1年間の実際の走行距離や、現在の積算走行距離を基準にするタイプがあります。保険会社から提示された選択肢の意味を確認してから選びましょう。
- 年間予定走行距離を申告するのか
- 過去1年間の走行距離を申告するのか
- 走行距離の区分に上限・下限があるのか
- 契約中に予定距離を超えた場合に連絡が必要か
- 距離の変更が保険料や補償にどう影響するか
契約画面や保険証券に書かれた「走行距離区分」「年間走行距離」「告知事項」などの項目を確認してください。
走行距離を少なく申告してもよい?
実際より少ない距離を意図的に申告するのは避けてください。走行距離区分は保険料だけでなく、契約上の申告内容に関わる場合があります。
契約時の申告と実際の利用状況が異なる場合、保険会社への連絡や契約内容の変更が必要になることがあります。事故が起きたときの扱いは、保険会社の約款や契約条件によって異なるため、「距離を超えても必ず補償される」「必ず補償されない」と一律には判断できません。
迷う場合は、保険料だけでなく、申告距離を超えたときの手続きや補償への影響を契約先に確認してください。
契約後に走行距離が変わった場合の対応
契約後に転職、引っ越し、通勤方法の変更、長期旅行などがあり、年間走行距離が大きく変わりそうな場合は、保険会社や代理店に連絡します。
走行距離の区分変更が必要かどうか、変更日、追加保険料の有無、契約満了時の扱いは保険会社によって異なります。自分で区分を判断して放置せず、契約先に次の内容を伝えて確認してください。
- 現在の積算走行距離
- 契約時に申告した走行距離区分
- 今後1年間の利用予定
- 通勤・通学や業務使用など、使用目的の変更有無
走行距離区分の選び方で迷ったときの判断基準
判断に迷ったときは、次の基準で選びます。
- 契約する保険会社の走行距離区分を確認する。
- 通勤・通学など、定期的な利用距離を年間分に換算する。
- 買い物、送迎、旅行、帰省などの臨時利用を加える。
- 区分の境目を超える可能性があれば、上の区分を選ぶ。
- 契約後に距離が変わりそうなときの連絡方法を確認する。
結論として、自動車保険の走行距離区分は、契約先の区分に合わせて、1年間の実際の利用予定をやや余裕を持って見積もって選ぶのが基本です。保険会社ごとにルールが違うため、最後は契約画面や約款で、距離の基準と超過時の扱いを確認してください。







